PDF の墨消し——文字を本当に消してしまう方法
FreePDFチーム ·
文書を漏らす古典的な方法が、機微な箇所に黒い四角を描いて PDF を送ることです。その四角はページの上に乗った図形にすぎません。文字は下に残ったままで、選択もでき、検索にも引っかかります。黒帯の上をカーソルでなぞって貼り付ければ、隠したかった名前がそのまま出てきます。本物の墨消しは、文字を覆うのではなく破壊しなければいけません。
塗るのではなく、語を打ち込む
PDF をアップロードし、消したいものを入力します。氏名、口座番号、住所。文書全体からすべての出現箇所が見つかり、黒く塗られ、ページが作り直されて、その語はもうファイルの中に存在しなくなります。31 ページ目の 14 回目の記載を自分で探す必要はありません。
一致の仕組みについて、入力の仕方に関わる点がいくつかあります。
- 語はカンマで区切ります。一つの語は複数語でも構いません。
John Smithと入力すればフルネームごと拾えます。ただし同じ行に収まっていることが条件です。行末で名前が二行に割れている場合は、前半と後半を別々の語として並べてください。 - 大文字と小文字は区別しません。
confidentialは CONFIDENTIAL も Confidential も拾います。 - 部分一致も対象です。
2024は2024-06-15も塗りつぶし、smithはSmithsonも塗りつぶします。たいていは好都合ですが、語が短い・ありふれている場合は結果を確認してください。
入力した語が一つも見つからない場合は、手つかずのファイルを墨消し済みの顔で返すのではなく、メッセージを出して処理を止めます。
戻ってくる文書は画像になる
これが墨消しを本物にするための代償です。文字を削除して「ファイル内の他の場所からもう参照されていないはず」と祈るのではなく、各ページを画像として描き出し、黒い矩形をピクセルの上に塗ります。どのページにも、復元できるテキスト層は残りません。
その代わりに失うもの:
- 検索と選択が効かなくなります。 Ctrl+F では何も見つからず、段落をコピーすることもできません。
- ファイルはたいてい大きくなります。ときにはかなり。ページ画像は文字より場所を取るからです。メールで送るなら、あとから圧縮してください。
- 文書のプロパティは引き継がれません。 出力は新しく組み立てられた PDF なので、元のタイトルや作成者などのメタデータは消えます。これから渡す文書としては、たいていそれが正解です。
送る前に自分で確かめる
毎回 2 秒の検証です。墨消し後のファイルを開き、Ctrl+F で消したはずの語を検索します。次に、黒い矩形の下の文字を選択してみます。何も見つからず、何も選べない。それが正しく墨消しできた状態です。
別途考えておきたいのが、残った内容から消した語を推測できないか、という点です。名前を黒くしても、別の場所に差出人のメールアドレスが残っていれば守れていません。周囲の文を、当ててやろうとしている人の目で読み直してください。
あとから検索を取り戻す
墨消し後の文書も検索できる必要があるなら、作業を終えてから OCR にかけます。OCR はページの画像を読み、見えているものだけから新しいテキスト層を作るので、消した語が戻ってくることはありません。順番は必ずこの通りに——先に墨消し、次に OCR です。
よくある質問
墨消ししたい文字がスキャンの中にある場合は?
探すべき文字が存在しないので、何にも一致しません。まずスキャンを OCR にかけてテキスト層を足し、それから墨消しし、検索が必要なら最後にもう一度 OCR をかけます。結果は入念に確認してください。OCR が一文字でも読み違えれば、その箇所は一致せず、丸見えのまま残ります。
語ではなく、範囲を指定して黒くできますか?
このツールではできません。入力した語を手がかりに動くためです。位置を基準にヘッダーやフッター、署名欄を取り除きたいのなら、余白の切り取りのほうが向いています。ただし切り取りは内容を隠すだけで、削除はしません。本当に消す必要があるものは、その範囲にある語を墨消しリストに入れてください。