PDF を JPG に変換すると画質が悪い・ぼやける原因
FreePDFチーム ·
ビューアーで見る PDF はくっきりしているのに、JPG に変換したら全体がぼんやりして、小さな文字はにじみ、拡大するとさらにひどくなる。画質が落ちる理由はだいたい四つに絞れます。そのうち変換そのものに関係するのは二つだけです。
用途に対して解像度が低すぎた
PDF のページは、描かれるまで画素を持っていません。JPG にするということは、何画素で描くかを決めることで、その単位が DPI(1 インチあたりのドット数)です。当サイトの PDF JPG 変換には四段階の設定があり、差はかなり大きく出ます。
- 低(72 DPI)では、A4 一ページがおよそ 595 × 842 画素になります。サムネイルなら十分ですが、読むための画像としてはぼやけます。
- 標準(150 DPI)は初期設定で、約 1240 × 1754 画素。スマホで見たりスライドに貼ったりするには足りますが、脚注まで拡大すると少し甘く感じます。
- 高(300 DPI)は印刷でよく使われる基準で、拡大しても小さな文字が崩れません。
- 最高(600 DPI)は、大判の印刷や図面、細部をじっくり確かめたいもの向けです。
一段上げるごとに縦横がそれぞれ 2 倍になるので、ファイルはおよそ 4 倍に膨らみます。150 DPI の画像をページいっぱいに印刷した、あるいは大きなモニターに引き伸ばした、というのであれば、ぼやけの原因はほぼそれです。元の PDF から 300 DPI で変換し直してください。
JPG の圧縮が文字を汚す
JPG は、写真なら目がほとんど気づかない細部を捨てて容量を稼ぐ形式です。その弱点がいちばん出るのが、白地に黒のくっきりした輪郭、つまり文字です。文字のまわりに薄い灰色のもやが出たり、細い線の近くにブロック状のノイズが出たりします。当サイトの JPG は固定のかなり高い画質で保存しているので目立ちにくいものの、細かい文字が詰まったページではこれが「なんとなくぼやけている」印象になります。
抜け道は二つあります。解像度を上げて描けば、ノイズが文字に比べて小さくなり、気にならなくなります。あるいは PNG に切り替えます。PNG は劣化のない形式なので、どの解像度でも文字の輪郭がきれいなままです。ファイルは大きくなりますが、文字や図が数ページ分なら困ることはまずありません。
もとのページがぼやけていた
PDF がスキャンだったり、ページに低解像度の写真が貼られていたりすると、変換ツールはファイルにあるものしか描けません。100 DPI のスキャンを 600 DPI で描いても、同じぼやけが大きな画像になるだけです。
見分け方は簡単です。PDF を開いて 400% まで拡大してみてください。その倍率で文字が四角いドットに崩れたり甘く見えたりするなら、限界は元のファイルにあります。拡大してもシャープなままなら、ページはベクターの文字なので、いくらでも大きく描けます。スキャンが粗いなら、300 DPI でスキャンし直すか、元のデジタルファイルをもらうのが本当の解決策です。
画像ではなく、見ている環境のせい
変換し直す前に、次の二つも確かめておきましょう。
- 画像ビューアーは大きな画像をウィンドウに合わせて縮小して開くことが多く、その縮小が雑なソフトもあります。100% 表示にして、実際の画素を見てください。
- チャットアプリや一部のメールサービスは、写真として送った画像を再圧縮します。LINE なら「オリジナル画質」で送るか、ファイルとして送れば、JPG は手を加えられずに届きます。
よくある質問
PDF 全体ではなく、一ページだけ JPG にできますか?
変換ツールは全ページを画像にします。一ページだけ欲しいときは、先に PDF ページ抽出でそのページを取り出し、その一ページのファイルを変換してください。ZIP ではなく画像一枚で受け取れますし、600 DPI でも早く終わります。
画面ではきれいなのに、印刷するとぼやけるのはなぜですか?
画面は画像を収まる大きさで表示するので、ノートパソコンなら 150 DPI でも十分シャープに見えます。プリンターはその画素を実際の用紙いっぱいに広げるので、A4 全面に出すと 150 DPI では小さな文字に足りません。紙に出すものは 300 DPI で変換してください。